面接では隠しておきたい…短所こそ進んで発信すべき理由とは?

こんにちは、鈴木あきこです。

合同説明会が始まり、いよいよ本格的な就活モードになってきた方も多いかと思います。自己分析や企業研究も進んでいることでしょう。

 

自己分析をしていると、避けて通れないのが「苦手なこと」や「短所」など、自分のネガティブな側面との付き合い方。普段は見て見ぬ振りをして、まぁいっか、と済ましていることにも向き合わざるをえず、気が重いかもしれません。しかしこの先、面接などでも聞かれることが予想されるネガティブな側面について、私は隠すより進んで発信することをオススメしたいと思います。

 

悪い情報をわざわざ言う必要はない、そんなこと言ったら落とされちゃうんじゃない?という意見も聞こえてきそうですが、それでも言うべきだと思う理由を説明していきます。

 

大切なのは、ネガティブな側面との付き合い方

まず、前提として理解しておいて欲しいのは、「ネガティブな側面がない人はいない」ということ。

お客様先でばんばん受注を取ってきて仕事ができると評判なのに、領収書をいつもなくしてしまって経費精算に必要な書類を作れない人、とか、速く丁寧に実験ができて、着眼点もよくて、いい結果も出せるのに、会議ではとても緊張し、いつも青ざめている人、とか、どんなに「デキる社会人」でも、どこかしら大小様々な苦手なこと、上手にできないことはあるものです。

 

しかし、それでも多くの社会人はきちんと仕事をこなしています。もちろん、本人の努力によって、苦手なことを克服しているケースもありますが、それ以外でも職場では次のようなことが行われているのです。

 

周りの人がフォローする

多くの仕事は、その人ひとりだけの仕事ではなく、チームや会社の仕事でもあります。担当者に苦手なことがあっても、他にフォローできる人がいればうまくいきます。多くの場合、誰かひとりだけが周りにフォローしてもらって負担をかけている訳ではなく、お互いにフォローしあいながらうまくやっているものです。

 

誰かの苦手を解決することが新しい仕事になる

他にも同じように苦手な人がいるのなら、それを解決する新しいサービスを導入するのも手です。企業にとっては、苦手な人でもできる仕事が増えれば、企業内の人事や採用が容易になるというメリットもあります。

また、苦手を解決する新しいサービスを作ってしまおう!という企業もあるでしょう。多くのITサービス業やアウトソーシングは、「人の苦手」が飯の種です。ひとりでなんでもできる人ばかりだと、痒いところに手が届くサービスは生まれにくいかもしれませんね。

 

このように、個人的な苦手なこと、できないこと、短所などのネガティブな側面は、必ずしも自分で克服しなくてもなんとかなります。

 

ただ、なんとかするためには、周囲の人にネガティブな側面を理解してもらうことが必要です。隠されている他人の苦手なことに気づけるほど敏感な人ばかりではありません。言ってくれたら助けられたのに、という経験、皆さんにもあるのではないでしょうか。

 

周囲に理解してもらうためには、まず自分が自分のネガティブな側面を自覚し、さらにそれをなんらかの方法で発信できることが重要なんです。

 

ネガティブな側面を隠すデメリットと伝えるメリット

企業の採用担当者は、「この人にネガティブな側面があるか、ないか」で見ることはあまりありません。それよりも「ネガティブな側面とどう折り合いをつけている人か」というのが気になるところ。克服しようと努力しているのかどうか、周囲に助けを求められるかどうか、そもそも自覚しているのかどうか…そんな部分を知りたいのです。それを知ることが、自社の職場に合う人なのかどうか、どんな風に活躍してくれそうかを考える材料になるのです。そこで、面接ではネガティブな側面について、しっかり発信することをオススメしたいのです。

 

ネガティブな側面を隠そうとしたり、きちんと自覚せずに適当に答えたりすると、次のようなデメリットがあることも見逃せません。

 

うさんくささと悪い想像の源になる

相手が何かを隠したり、適当に答えたりする様子は、見ていてわかります。しかし、何を隠しているのかまではわかりません。すると、聞き手の中で話し手に対する信頼感が下がり、悪い想像が広がります。実際は些細なことであっても、「この人にはすごく悪いこと、やましいことがあるのでは?」と考えてしまうのです。

 

聞き手にとって理解できた実感が薄く、いい判断につながりにくい

この人は自己分析ができていないのかな?とか、嘘を話しているのかな?という印象をもってしまうと、その他の話に関しても信ぴょう性が下がります。いい側面をアピールされても本当のことと思えず、相手のことを理解できたと思えなくなってしまいます。そうなると、いい判断がしにくくなります。

 

隠そうとすると、緊張する!

話し手の方も、言いたくないことに触れないように話すのは緊張するものです。緊張は、本来言いたかったことが言えない、言葉の使い方を間違えてしまってうまく伝わらないなどの失敗につながりがち。無駄な緊張は避けるのがベターです。

 

一方、自身のネガティブな側面を自覚し、しっかりと話すことには次のようなメリットがあります。

 

聞き手にとって理解できた実感が得やすい

話し手のネガティブな情報も正直に教えてもらえると、聞き手は相手を理解できたと実感しやすいものです。失恋や失敗の話をすると、友人と打ち解けられた気持ちになるのと似ています。しかも、「ネガティブな側面をうちの会社でフォローできるかな?」というように具体的に考えられるので、より精度の高い判断材料を与えることができます。

 

ネガティブな側面もポジティブな印象にもっていける

努力して改善しようとしたこと、失敗したけど学んだこと、リカバーした経験など、ネガティブな側面との付き合い方を話せると、出発点はネガティブでも成長体験の話になります。聞き手にポジティブな印象を与えることができます。

 

気がラク!

話し手は隠そうと緊張する必要はありませんし、聞き手も素直に相手の話を聞けるので、お互いに気がラクです。より伝えたいことを伝えやすい場にできるのではないでしょうか。

 

自分のネガティブな側面というのは、自分でも見たくない、人には言いたくない、隠しておきたいという気持ちが働きがちなものです。しかし、そこを踏ん張って自覚し、発信することで、就職活動が意義深いものになり、社会人になってからの働きやすさにもつながっていくのだと思います。