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第3回やりたいことは不明でOK!その歴史的な理由とは?

どちらにしようか悩む

職場訪問研究所顧問・就職コンサルタントの福島直樹です。

 「インターンシップも行った。業界研究もした。それでも、やりたいことがわかりません」

 そんな学生さんがいます。僕はまったく問題ないと思っています。

その理由を歴史的な背景から考えてみたいと思います。


私たちは「やりたいこと」なんてわからない生き物!?


 過去を振り返って考えれば日本人が「自分のやりたいこと」について考え始めたのは、つい最近のことのように思われます。

 例えばほんの数十年前まで、若者は家の後を継ぐのが当り前の世の中でした。家が酪農をやっていれば子供も酪農。家が旅館なら息子は旅館の跡取りになる(江戸時代なんてほとんど職業を変えられませんでした)。

 いわゆるサラリーマンといわれる人たちはまだまだ少なく、多くが自営業を営んでいる時代でした。

 その後、資本主義が発達し(つまり会社が増えて)、サラリーマンが大量に必要になり、社会が複雑化する中で、多様な職のニーズが出てきました。

 「マネージメント」(P・F・ドラッカー)という有名な本があります。

「マネージメント(管理)とは20世紀になって初めて発明されたものだ。以前は巨大な企業、公的機関などは存在せず、家族を中心とした自営業者がほとんどだった。家族などの小組織にマネージメントは必要ない。しかし巨大組織にはマネージメントが必要不可欠なものとなった」ということが書かれています。

 つまり世界的に見ても巨大な組織が生まれ、新卒、中途で人材を大量に採用し始めたのは、比較的最近であることがわかります。

 日本においては戦後の高度成長期になって初めて、大衆的な意味で「職の多様化=やりたいこと探し」が始まったと考えられます。

 つまり日本人(他の国も同じだと思われる)は少数の例外を除いて、2000年近く「自分のやりたいことは何か?」なんてことを考える必要がなかった可能性が高いのです。

 これはすこい事実です。つまり私たちのDNAには「やりたいこと」を見つける仕組みがないのかもしれませんね。

 そう考えれば、あなたが「やりたいことがわからない」のも自然なこと。あまり深刻に考える必要はありません。


仕事選びの基準の探し方


 以前に書いたように「やりたいこと」は仕事選びの基準の一つに過ぎません。

それ以外の自分なりの基準を探してみればいいだけのことです。

そのための具体的な方法は以下のとおりです。

  5人以上の社会人に下記の質問をする

「◯◯さんが今の仕事を選ばれた理由は何でしょうか?差し支えなければ教えて下さい」

 ぜひ聞いてみましょう。たくさんの社会人から話を聞けば、

「そうか、そういう仕事選びの考え方もあるのか」

という気づきがあるはずです。

あなたの進路選択の成功を祈っております。