Vol.6 失敗と上手に付き合おう

こんにちは、鈴木あきこです。

今回は、失敗との付き合い方について、考えてみたいと思います。

あなたは、失敗が怖いですか?

私は、できれば失敗したくないし、失敗するのは怖いです。しかし、失敗をせずに生きるのは無理。

就職活動中は、ひとつひとつの面接が終わった後に、「あの質問はこういう意図か!」とひらめいてしまったり、「もっとこう言えば伝わったかもしれないのに…」と落ち込んだりしました。就職してからも、うまく行かなかったお客様との会話、あと一押しで契約できたかもしれない案件、社内の会議で言ってしまった余計な一言などなど、大小様々の失敗は枚挙にいとまがありません。結婚前には、「この人と一生一緒にいられるだろうか」と、典型的なマリッジブルーに陥りました。今は仲がいいけれど、子どもが生まれたら育児や教育方針を巡って決裂するかもしれない、歳をとったら偏屈になって、優しくし合えないかもしれない、など、いつ起こるかもしれない失敗が心配で仕方ありませんでした。

人生における大きな決断の時には、失敗と失敗への恐怖がつきものです。でも、付き合い方がわかっていれば、少しは安心できるかもしれません。

 


失敗しないようにするのは無理!


まず、失敗をしないように気を付けるのをやめます。失敗はするものです。どんなに怖くても、イヤでも、してしまうのです。それであれば、失敗しないようにするのではなく、失敗した時に被害を最小限に食い止めることを考えておく方が建設的です。

例えば、面接に臨む前。その企業への志望度が高ければ高いほど、緊張するのは当然です。失敗をゼロにしようと頑張るより、もし失敗したとしても、リカバリーできるような準備をしておく方が有効なように思いませんか?言いたい事のキーワードをメモしておき、直前に見直せるようにしておいたり、話が散らかってしまったのに気づいたら、多少不自然でも、その場でひと呼吸置くように決めておいたり。ラグビーの五郎丸選手がやっていたように、「この動作をすれば、こういう気持ちに持っていける」という自分なりのルーティーンを作っておくのもよいでしょう。

 


大きな決断につきものの、失敗への恐怖


どこの企業に入社するか、どんな仕事に就くかなど、人生における大きな決断を迫られる時も、失敗が怖くなります。入ってみてブラック企業だったらどうしよう、仕事が合わなかったらどうしよう、人間関係がうまくいかなかったらどうしよう…考え始めればキリがありません。

こんな時は、自分が今下さなければならない決断の責任の大きさを、意識的に小さく見積もるようにしています。すなわち、今の私が下す決断は、今の私が知っていること、見えていること、これまで経験したことにしか基づいていません。今後、この決断に従って動いた時に、新しいことを知り、見て、経験し、考えが変わるのは、むしろ当然のことです。今のこの決断を、失敗したと思う時が来るかもしれないけど、未来の自分はもっと成長していて、より精度の高い決断をできるようになっているはず。だから、未来の自分がきっと何とかしてくれます。

もしかしたら、少し無責任に聞こえるかもしれません。しかし、例えば家族や友人に言われた通り、盲目的にアドバイスに従うより、よっぽど自分で責任を取れると思いませんか?自分が考えて決めたプロセスが明らかなので、今後の失敗に備えた学びも得られ、同じ失敗を繰り返しにくくもなります。大丈夫、だいたいのことは、本当に未来の自分が何とかしてくれます。

 


失敗することの最大のリスクは…


私は、失敗することのリスクの中で一番大きいのは、失敗を恐れて動けなかったり、決められなかったりすることだと考えています。どんなに大きな失敗であっても、自分が動いてした失敗であれば、原因を考え、繰り返さないように胸に刻むことができます。でも、流されるままに進み、その時はそれで楽かもしれませんが、その後失敗してしまったら?原因も仮説も立てられず、検証も分析もできません。その失敗は、ただの失敗、次に生かされることのない、無駄な失敗になってしまいます。

どんなに優秀な人でも、偉大な人でも、飄々と生きているように見える人でも、必ず失敗はします。失敗を心配しすぎないことと、失敗してもリカバリーできるような力をつけていくことで、自分の人生を自分で選べるようになっていくのだと思います。