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趣味を仕事にするのは甘いのか?

カメラとアルバム

こんにちは、鈴木あきこです。

将来のことを考え始めた学生さんから、よくこわごわと質問されることがあります。それは、「趣味を仕事にしてもいいのか?」ということ。賛否の分かれるテーマだと思いますが、今回はこちらについて考えてみたいと思います。

 

 

趣味を仕事にするのは大賛成!

私は趣味を仕事にできるのは、すばらしいことだと考えています。

音楽を聴く

趣味というのは、自分が好きなこと、楽しんでできること、自然とのめりこめることだと思います。そして、仕事になる、というのは、お金を支払い、商品なりサービスなりを買いたいと言ってくれるお客様がつくこと。自分が好きなことが、誰かにとってお金を支払うべき価値があることだなんて、最高に素敵なことだと思います。

 

霞を食べて生きる仙人でもない限り、人は誰かの仕事を利用しなくては生きていけません。食べ物、衣服や住むところだって、誰かの仕事の成果を買っています。毎日使う移動手段やスマホなどの通信、教育や医療だってそうだし、音楽や映像、マンガなどの娯楽だってそう。

 

どうせ誰かの仕事の成果を買わなければならないなら、イヤイヤやっている人の仕事より、好きで楽しくやっている人の仕事にお金を支払いたいなぁと、私は思うのです。「好きこそものの上手なれ」という言葉もある通り、好きでやっている人は上達も速いし、仕事への責任感もあるだろうし、仕事の質も高そうな気がします。

 

そんな理由から、私は趣味を仕事にするのはすばらしいことだと考えています。

 

趣味を仕事にするのは甘くない

でも、世の中には、趣味を仕事にするのは反対という人もいます。そんなのは甘い考えだ、とか、仕事にしちゃうと趣味が趣味じゃなくなっちゃう、という意見をよく聞きますよね。そういう意見にも一理あると思います。仕事としてやっていく場合、「自分はこれが好き!楽しい!」だけでは済まないからです。

怒る人

お客様が納得するクオリティが必要

たとえ趣味でやっていることでも、お客様からお代をいただいて提供するのなら、お客様が納得するだけのクオリティを担保する必要があります。

 

友人同士で手料理パーティをするのなら、多少焦げたり味付けがボケたりしても笑って許してもらえますが、飲食店ではそうはいきません。クレームが来ればまだいい方、多くのお客様は何も言わずに二度とそのお店には行かなくなるでしょう。

 

学生時代にバックパック旅行にハマり、旅行会社のプランナーになったとします。すると、お客様は子供からお年寄りまで様々、タフな学生のバックパック旅行は好まないお客様もいます。小学校の修学旅行には小学生に適した、敬老会の旅行にはお年寄りに適した旅行プランの提案ができることが大切。バックパック旅行の経験はきっと役に立つけれど、「自分が楽しかったことを勧める」というだけでは、残念ながら通用しません。

 

今されている評価は参考になるのか?

仲間内から外に出ると、思っていたより評価されない、下手すると叩かれる、という場合もあります。

 

地域でナンバーワンの人気を誇るバンドが、全国区のプロの世界ではなかなか芽が出ないという例はごまんとあるでしょう。東京で人気の飲食店が大阪や名古屋に出店しても、思うように定着しない、というのもよくあります。

 

どんなに人気があってファンが多いアイドルや俳優さんだって、必ず悪口を言う人がいます。同人誌では大人気のマンガが、商業誌では酷評されてしまうことも、珍しいことではありません。ファンが増えれば、その分アンチも増えて叩かれる可能性も高まります。

 

世界中から愛される爆発的なヒットを生む必要はありませんが、趣味を仕事にするのなら、継続していけるだけのお客様を掴む必要があります。そのための努力を惜しまない、覚悟の上だ!というのならいいのですが、小さな仲間内でのいい評価だけを頼りにすると、趣味が仕事になる前にくじけてしまうかもしれません。

 

趣味「だけ」では、仕事にはならない

仕事として成立させるためには、本来の趣味以外の要素も必要になります。

 

ただ自宅にこもってひたすら好きな絵を描いていても仕事にはなりません。何らかの方法で外に発信し、売れたら梱包して発送し、年度末には確定申告が必要です。インターネットが得意でなくてもSNSやホームページを運用しないといけないかもしれないし、人と話すのが苦手でも、個展を開くときは画廊の人と打ち合わせが必要です。銀行口座を作ったり、振込を確認したり、物流会社に配送の仕方を指示することも必要でしょう。いくらお金の計算が苦手でも、確定申告せずにいたら税務署から指導されてしまいます。

 

会社勤めをする場合も同様です。ゲームが好きでゲームクリエイターになれても、ゲームを作る以外の仕事はたくさんあります。関係会社の人との会議や、時にはプレゼンテーションも必要かもしれません。上司に根回しをしたり、後輩に協力を仰いだりという社内営業が必要な場面もあるでしょう。

 

もちろん、得意な人と役割分担をしたり、専門業者に外注したりして、自分でやらなくて済むようにする方法はたくさんあります。とは言え、担当者との打ち合わせや関係性を築くことは必要で、ただただ純粋に自分が好きなこと「だけ」をやる、というのは難しい。趣味を仕事にすると、趣味が趣味じゃなくなってしまう、という意見は、こういった側面を表しているのかもしれません。

 

そもそも仕事は甘くない、それならば…

とは言え、今まで挙げてきたことは、趣味を仕事にする場合限定の話ではありません。何となく始めた仕事でも、イヤイヤやる仕事でも同じなんです。

 

どんな仕事であっても、お客様がいて、協力して仕事を進める人がいて、モノやサービス、お金の動きがあれば申請、申告が必要で、書類を作ったり誰かと話したりする必要があります。意見が衝突してイライラすることも、断られて悲しい思いをすることもあります。

 

どうせやらなきゃいけないのなら、好きなことのために頑張る方がいいのではないでしょうか。好きではないことのために頑張るより、辛い気持ちになりにくいのではないでしょうか。もし、辛いことがあってくじけてしまっても、もうちょっと頑張ってみようと、思えるのではないでしょうか。

 

趣味を仕事にしなくてはならない、ということもありませんが、もし、趣味を仕事にしたいな、と思うのであれば、その気持ちを押し殺す必要はないと思います。どうすれば、趣味を仕事にできるのかを考え、方法を探ってみてはいかがでしょうか。